あまりクリニックとは関係がありませんが、医師という職業は、一生勉強し続けないといけません。
そのような状況で「勉強」そのものについて考える面白い本を夏に読みましたので、思わず線を引いてしまったところの一部を引用しながら、一年の振り返りの一つとしてこちらに書いてみます。このブログを書くこと自体が作者のいう「キモい」状態ではあるのですが、キモさを肯定しつつ、日々勉強していきたいと思います。
何のために、自己破壊としての勉強などという恐ろしげなことをするのか? それは、「自由になる」ためです
いつも同じ状況で同じみかたをしていることから自由になると言うことでしょうか。
勉強によって自由になるとは、キモい人になることである。
自由になると、お約束で流れている雰囲気からちょっと違う見方、発言がでてしまいます。浮いている状態(キモい)状態が勉強したことかと。
ツッコミ=アイロニーとボケ=ユーモアが、環境から自由になり、外部へと向かうための本質的な思考スキルである
勉強はこのように、追究・連想をしていくと、どんどんきりがなくなっていく。本章ではそこで、勉強のきりのなさにどうやって対抗するか
ある結論を仮固定しても、比較を続けよ。つまり具体的には、日々、調べ物を続けなければならない。別の可能性につながる多くの情報を検討し、蓄積し続ける。 すなわちこれは、「勉強を継続すること」です
勉強をイヤにならずに続けるには、「完璧主義」を避ける必要がある。 いつでも不完全な学びから、別様に不完全な学びへと移っていく
やはり勉強に終わりはないということですね。いつまで経っても不完全。勉強したことを残しながら(足場を「仮固定」しながら)楽しく学び続けたいと思います。
こんなレビューでは物足りないと思いますので、ぜひ本書をお手に取ってみて下さい。