今年は大変な暑さが続き、残暑がとても長い年でしたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。朝晩は少し過ごしやすく秋の気配を感じるようになりました。2024-2025のインフルエンザワクチンについてのご連絡をいたします。
今シーズンの変更点
- 今まで通りの注射のインフルエンザワクチンに加えて、経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト®️)を開始します。(2〜18歳の方で気管支喘息のない方が対象)
- 経鼻弱毒生インフルエンザワクチンは、鼻に噴霧するワクチンです。鼻に噴霧することで、弱毒生インフルエンザウイルスは鼻やのどで増殖し、自然に感染した場合にできる免疫と似た鼻やのどの免疫と全身の防御免疫が期待できるというものです。
- 数に限りがあるため、予約は電話でお願いします。今シーズンは無くなり次第終了予定です。
当院での接種の概要
- 名古屋市在住の65歳以上のかたは10/15(火)から開始となります。
- 定期接種となりますので、名古屋市の令和6年度高齢者を対象としたインフルエンザ予防接種を参考にしてください。
- 64歳以下の方は10/8(火)から開始します。経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト®️)の開始時期は
後日ご連絡します。ワクチンが届きましたので10/8から開始します。数に限りがあるため電話で予約をお願いします。
接種時間
- 診察時間内のインフルエンザワクチン接種
- 特定土曜日(10/26、11/2、11/16、12/7、12/21)のインフルエンザワクチン接種専用時間。診療後の13:00〜14:00の間で行います。
予約について
1、診療時間内のインフルエンザワクチン接種
診療日は毎日接種予定です。
web予約:20時より翌日分のみの予約ができます。インターネット予約のページからお願いします。
電話・直接来院:当日分のみ予約可能です。
予約は定員に達したら終了となります。予約なしで直接ご来院いただいた際、お待ちいただければ接種できることもあります。診療の状況等で接種できないこともありますので、窓口でご相談ください。
予約は定員に達したら終了となります。予約なしで直接ご来院いただいた際、お待ちいただければ接種できることもあります。診療の状況等で接種できないこともありますので、窓口でご相談ください。
2、特定土曜日のインフルエンザワクチン接種専用時間
接種日 | 予約開始日 |
10/26(土) | 10/8(火)9:00~ |
11/2(土)・11/16(土) | 10/15(火)9:00~ |
12/7(土)・12/21(土) | 11/12(火)9:00~ |
web・電話・直接来院で予約可能です。
予約は定員に達したら終了となります。
月の14:00~15:00の枠は乳幼児さんのワクチン接種向けにしていますのでインフルエンザワクチン接種の方は診療時間内にお願いいたします。
インフルエンザワクチン接種の価格
- インフルエンザワクチンは1回3500円(定期接種の対象者の方は:1500円)。
名古屋市に住民登録がある 65歳以上の方(60歳以上で障がいがあり定期接種となる方) | 1500円 | |
上記以外の方 | 3500円 | 当院での2回目は2500円 |
経鼻弱毒生ワクチン(フルミスト®️)を希望する2〜18歳の方 | 8000円 | 名古屋市の補助対象外 |
2024−2025シーズンも名古屋市の小学6年、中学3年、高校3年の方は無料になる予定になっていますので、名古屋市の子どものインフルエンザ予防接種費用の助成事業についてを参考してください。
自費のインフルエンザワクチン問診票はこちらからダウンロード可能です。
フルミスト®️は名古屋市の補助対象外です。(ご自宅に名古屋市からクーポンが届くとのことですのでお持ちください)
定期接種の対象者
65歳以上のかた。
60歳以上65歳未満で心臓、腎臓または呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害を有する者及びヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活活がほとんど不可能な程度の障害を有する方。
当院でのインフルエンザクチンの接種の考え方
どちらのワクチンを接種するか
基本的には従来通りの注射での不活化インフルエンザワクチン接種をお勧めします。
生ワクチンは注射の痛みがないという点が、お子さんにとっては最大のメリットですが、生ワクチンのため、妊娠されている方、免疫不全状態にある方の接種はできません。また、気管支喘息の治療中、ゼラチンアレルギーの方は接種に注意が必要となっています。それ以外の方で希望の方は電話でお問い合わせください。
何回接種するか
経鼻弱毒生ワクチン(フルミスト®️)は1回接種です。
注射による不活化インフルエンザワクチンは添付文書上は以下のようになっています。
- 6ヶ月~2歳 1回 0.25mlを2回接種
- 3歳~12歳 1回0.5mlを2回接種
- 13歳以上 1回0.5mlを1回接種
日本での接種回数は上記ですが、日本と同じ北半球の米国のCDC(日本の厚生労働省と国立感染症研究所のような機関)は以下のような推奨をしています。(米国には日本国内で使用されている4価ワクチン以外にも生ワクチンもありますので細かなところは日本のワクチンを元に考えます。)
(参考) CDCの2024-2025インフルエンザワクチンのサマリー
9歳以上の方は1回接種
6ヶ月から8歳のお子さんは昨年までに2回以上インフルエンザワクチンを接種していれば1回接種。0~1回、はっきりしない方は2回接種。
6ヶ月から1歳のお子さん
前年度までに2回接種していることはないので2回接種をお勧めします。
2歳から8歳のお子さん
日本式で2回接種しても良いし、昨年までに2回以上インフルエンザワクチンを接種していれば1回でも良いと考えます(基本的に元気、痛いのがすごく嫌い、兄弟が多く全員2回うつのも金額的になあ・・・)。
でも心臓や肺(気管支喘息含む)、肝臓、腎臓のご病気、糖尿病などで通院中といったハイリスクのお子さんは2回の方が良いでしょう。
9歳から12歳のお子さん
2回接種でもよいし、元気なお子さんは1回でも良いですよ。
13歳以上の方
基本的に1回で良いでしょう。2回接種したいと言う方は止めませんが、どれくらい効果があるかは不明です。
妊娠中の方、妊娠を予定される方、高齢の方、心臓や肺(気管支喘息含む)、肝臓、腎臓のご病気、糖尿病などで通院中、施設に入居している方も忘れずに1回は接種しましょう。
当院の職員も1回接種します。